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【台北＝野嶋剛】中台関係改善の象徴として中国からつがいのパンダ「団団（トワントワン）」と「円円（ユワンユワン）」が２３日に台北市動物園に贈られることが決まった。中国と敵対関係が続いていた台湾では初めてのパンダになる。２２日に動物園関係者や報道陣らが専用機で四川省・成都にパンダを迎えにいく。
　台湾到着後パンダは１カ月の検疫を受け、来年１月末の春節（旧正月）休日から３億２千万台湾ドル（約８億７千万円）をかけて新設された飼育・鑑賞施設で公開される。
　中国から台湾へのパンダ贈呈は０５年にも持ち上がったが当時の陳水扁政権が希少動物の取引を規制するワシントン条約への抵触などを理由に拒否した。しかし今回は中国との関係改善を掲げる馬英九（マー・インチウ）政権が受け入れを決めた。パンダの名前は一家だんらんを意味する中国語の「団円」という言葉にちなんでいる。